TENET見て面白かった!意味わかった!と思ったけどよく考えたら何一つわからん。

テネット見てわかったと思ったけど意外とわかってないところもあったので整理。
ネタバレあり感想です。
ネタバレするぞ!!!!!!!!!!!!


はい。
最初にいろいろあって目が覚めた時「死後の世界へようこそ」みたいなこと言われてるのはなんだったん??と思ったけど一度死んでてそれを確認した順行の未来の人が逆行してきて助けて、その後主人公を装置に入れて逆行させて歯を治したの?
この辺何も分からないまま始まったからずっと ん?になってしまった
テネットは一気に過去にいけるわけじゃなくて巻き戻しの中を自分は通常の方向に進んでいく逆行というシステムだからタイムトラベルじゃないんだよね?だから過去に干渉することによるパラドックスは起きないという解釈でいいのか?
主人公が自覚ありで初めて逆行した空港でのシーンとか相手は自分ってわかってるし過去に見た弾痕が自分が発砲した跡ってわかってるからわざわざ発砲する必要はないのに撃ってたのとかも、あらかじめ未来は決まってたから抗えなかったということなのかなあ。
あのシーンで①逆行してきた主人公が順行の主人公と対峙してもみあいに→②装置に入って過去の順行の方へ→③①と同時のタイミングで順行の過去のニールの対峙というのが分かって逆行すると同時に3人の自分が存在することが分かりやすくなってたのがよかった。
だから装置に入るときに出ていく自分をみないとだめってことなのね。入ろうとしたときに出ていく自分が見えないってことはそっちで死んでるってことになるのか?謎
どうでもいいんだけど主人公がキャットとレストランで会った後キャットが車出してって言ってるのに見届けろみたいなこと意味深に言ってくる人物のことをベネディクトカンバーバッチだと思ってこれはのちのちも出てくるにちがいねえ!と思ったら出てこなくてワロタ。何??なんだったの??思わせぶりすぎだろあの人。
あとなんか演繹とか言ってて「起きたことは仕方ない」=普遍的な事実ありきの話なんだと思うと映画始った時点でもう第三次世界大戦(未来VS過去?)には勝利してるの確定してるんだよね?演繹法の推論の場合前提が真なら結果も真になるわけだし。
この辺のこまかいところちゃんと聞いてなくてベネディクトカンバーバッチいつ出てくるの?とか考えてたのつらい。
てか未来の人たちは過去に行きたいけど逆行で一人一人過去に向かうのは時間的にも無理かつずっと酸素ボンベしょって生きていくのは無理だから地球全体を逆行させて順行の過去の人たちが窒息死していなくなった逆行の中を逆行の状態でつまり普通に生きたいと思ってたってことなんだよね?説明できなすぎ。
映画の中でも言われてたけど祖先を殺したら自分たちも消えるんじゃねえかと思うけど自分たちは巻き戻しになるから消滅するという事実が発生する時間とはち合わせて消える前にふつうに寿命で死ぬのか。むずかしすぎわろた
あと逆行の意味よくわかんないところあったんだけど最初に説明受けた時にあった壁と銃は過去から装置で送られてきたものだから弾が銃に戻ったんだよね?それをまた撃つとどうなるの?銃に装填された弾の数を超えて戻ることはできないよね?みたいな…弾が吸いついてくるのも意味よくわかんないし。
関係ないけどこの時の科学者の人が使ってたキャビネットとか電話とかすごい古い形だったのはなんか意味あるのかな。クラシックなデザインが好きってだけ?
逆行してきた物質が順行の物質に干渉するときにどういうことが起こるのかっていうのがいまいちよくわかんなかったな。
カーチェイスのシーンで逆行してスタート地点に戻っていくいく無人の車から順行であるキャットを助けるというシーンとかも車が逆行で中に乗ってる人物が順行ってことはありえるのか(建物の修復に巻き込まれるの図を見ればまあありえる)とか、そもそも逆走してるように見えてスタート地点に戻ってるわけだからぶつかるという結果自体ないのではとかていうかスタートが運転席に誰もいない状態でどうやって進んでたんだとか考えだしたらわからなくなる。誰か説明してくれー!
現実ほど厳密に設計されてるわけじゃない映画の設定を現実の理論で考えようとするからこうなるんだろうしわかんなくても面白いという気持ちにはなれるんだけどそのあたりをはっきりとわかりたい気持ちもある。まあ基本はビジュアル先行で周りの物語を構築していったら矛盾は当然あるだろうしそうやって作られてるような気もするよ。
考えれば酸素以外は影響ないのかとかも気になってくる。物を見てる時は光が眼の中で屈折してそれを脳に伝達してる感じだと思うけどそもそも光も逆回しになってたら視界どうなるのかみたいな。もう何もわからんがな。
エリザベスデビッキって高圧的な女の役しか見たことなかったからめちゃくちゃきれいだけど普通の人みたいな演技もできるんだなとなんかびっくり。キャットのキャラがフェミニストの逆鱗に触れてるらしくてそれはなんかわろた。まあ、余計なことばっかするおバカなヒロインみたいな感じだしな。ノーランの作品て芯があっても弱くて脆い女が男のいざこざの犠牲にみたいなパターンまあまああるしフェミニズムと相性悪そう。トドメ刺しただけよかったのではないか。最初に銃を突きつけた時の動揺した目の動きとか表情と二回目に銃を突きつけた時の覚悟が決まって余裕を感じる表情の差がすごいなと思ったよ。
二ール=マックス説はパンフレットでも考察されているらしいけど未読で内容が分からん。字が多くてつらい。
個人的にはニールが主人公に女子供を人質にするか聞いてたのは子供の自分自身とスーツなしで接触して消滅することへの懸念なのかなとかキャットがあなた誰なのと聞いてるシーンで息子なのに気がついてなかったら面白いもんねとかでそうなんだろうなと思い込んでたけどそうじゃない可能性も全然あるよね。ニールなんでそんな主人公に親身なのと考えた時母親を救った恩人+友情なのかなと勝手に思い込んでました。
仲間に対する誠実さみたいなのは主人公も持ち合わせてる部分よね。泣いてたし。SF的には年が近い人物と友情育んでたら実は主人公の子孫みたいなのがよくあるパターンな気がする。人種が違うのもニールが主人公の子孫とかではないってわかりやすい。
この感じ名探偵ピカチュウでやられた!な人まあまあいるやつだよね。意図的なキャスティングだと思ったけどどうなんだろうか。
全然話逸れますが、キャスティングのことで差別がどうのってよく話題になるけどそもそも差別にならないようにキャスティングするっていう構図自体が差別なんじゃない?と思ってしまうんだよな。この前もトランスジェンダーの役をシスジェンダーの人が演じるべきじゃない、トランスの人の数少ないチャンスをシスの人が奪うなみたいな話になってたけどそもそもそれも変だと思うし。差別をなくして平等にしたいならトランスジェンダーの人がシスジェンダーにキャスティングされることもあるって形になるべきなんじゃない?よくわかんないけど。あと黒人のキャラの声優に白人を起用しちゃだめだとかさ。いや白人のキャラの声優に黒人を起用するのもなしにするの?エルフの声はエルフにやらせるの?白血球の声は白血球にやらせるの?ってならん?よくわからん。
マイノリティへの配慮っていう概念が存在する以上ずっとマイノリティはマイノリティでしかないと思うんだが。全然自分の好き嫌いで差別するからこの辺の価値観よくわかんないんだよな。性別や人種のことで不平等を感じることがなく、みんなが自分のことを肯定的に考えて生きていける世の中になればいいよね。
話を戻しますが、美しい友情の終わりってセリフよかったよね。カサブランカの「美しき友情の始まり」みたいなセリフのオマージュなのかな。カサブランカはこのセリフのあと二人は並んで歩き、霧の中に消えてゆくというエンディングで、テネットでは二人は別れそれぞれの道へ進んでいくという。せつない。
ところで個人的にマックスはセイターじゃなくてアレポの子供じゃないかと思うんだけどそれはどうなんだろう。
キャットは贋作を本物だとしてオークションに出してそれをセイターが買ったことによりばらされたら逮捕されて息子と会えなくなる、という弱みを握られてるからセイターから離れられないという設定だよね。
マックスも同じくセイターにとっては贋作とわかっていて手元に置いている、キャットの弱みという構図なのかなと。
セイターとニールが直接は会ってない?のも気になる。会ってないと思うんだけどよくわかんない。どうでした??
あとこんだけ10にこだわってるのにアルゴリズムが9個ってことはないよね?しらんけど。アルゴリズムって何?重要そうなのに落としたりぶつけたりしても別にええんやみたいなのなんかうけた。あと見た目ダサいと思った。
最後で伝言聞いた主人公が逆行してキャットを助けに来たけど順行の未来ではキャットは伝言後に暗殺されたってことになるよね?となるとやっぱりキャットが死んだ未来と死んでない未来が存在することになってパラドックス発生するよね。もう全然わかんね。ワロタ。おわりで~~~~す。